理事長挨拶

ごあいさつ

昨年度の経済産業省「印刷産業における取引環境実態調査」では、印刷設備の「稼働状況は年々悪化」し、経営者の「高齢化進展に伴う事業承継の課題」等が明らかとなりました。これからの印刷業界は産業全体として社会情勢・経済にマッチした構造改革が求められています。

本部団体の全印工連では印刷産業が「HappyIndustry 人びとの暮らしを彩り、幸せを創る印刷産業」であるために、IOTを活用した各社の「収益の見える化」の促進と、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を図り、各社が特色を磨くことによる収益性向上、「幸せな働き方改革」の推進による人材確保と育成、これらによる印刷産業の構造改革に着手するとしています。

当組合では各委員会事業として、全印工連対応室では、全印工連事業およびダイバシティ経営の普及啓発、総務委員会では組合庶務の統轄、関係団体・機関、支部との連携調和を。経営革新マーケティング委員会では、経営改善となる研修会、資材の情報収集。環境労務・官公需委員会では、働き方改革の調査研究と推進、関係法令への対応、官公需入札の研究と対策、CSRの推進。教育委員会では、高度化技術の習得向上。技能検定委員会では、技能検定・オフセット試験を実施。厚生委員会では、業界功労者・優良従業員の表彰、ボウリング大会等を開催。組織委員会では、組合員増強とパートナーシップ会員との連携強化、教育機関へ人材確保に繋がる印刷産業のPR、青年部組織である月曜会への支援。共済委員会では、全印工連各種共済制度をはじめ、京都が独自展開する車両・火災保険の推進。広報委員会では、季刊紙・月間ニュース・組合員名簿の発行、SNS運営。経理委員会では、財務把握と金融事業を周知展開など、積極的な事業展開を図ります。

当組合は申合組合発足から来年で創始130周年を迎えます。先輩諸氏が築かれた歴史と伝統を更に発展・繁栄させ,次世代に繋げるためにもこの創始130周年を京都の印刷業界,並びに京都府印刷工業組合の未来像を構想する絶好の機会と捉え,記念事業を進めてまいります。

本年度も総力を挙げて組合の事業運営に邁進する所存です。組合員皆様からの更なるご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

令和2年5月26日
京都府印刷工業組合
理事長 笹原 あき彦